カリキュラム:信頼関係
人生に不可欠な人との関わり。人間は生まれてから何らかの接点を持つ人は3万人、同じ学校や職場、近所の人は3千人と言われており、これを出会う確率で言うと、前者が24万分の1、後者は2千4百万分の1だとか。そう考えると、人との出会いは奇跡的ですね!
だからこそ、一期一会を大切に、素敵な友好関係が築けるよう歩んでいきたいですね!
【新しい環境】
サンライズでも新学期がスタートし、新入園児さんが仲間入りしました。
初めは新しい環境に、知らない先生達、ましてや言葉も初めての英語ですから、まったく分からず戸惑うお子さんも少なくありません。個人差によって慣れ方にも違いはあり、心配される保護者様もいます。
≪初めは誰でも不安です!≫
初めての挑戦や環境の変化で不安な思いをするのは、脳が現状維持をしようと自然と恐怖心を感じるようになっているので、誰にでもおきる普通のことなのです。
だからこそサンライズでは、少しでも早くリラックスできるオープンな環境づくりをしたり、自分からやってみたいと思う遊びの設定をしています!先生達もみんな元気で明るく、いつの間にか泣き止んで遊び始めるなんてことがよくあります。
サンライズでは、無理に泣き止ませることはあまりさせません。泣く前はストレスなどにもかかわる交感神経の活動が増しますが、泣くことで交感神経の活動が低下し、気分転換やリラックスにかかわる副交感神経の活動が増します。泣きたい時は泣いていい、嬉しい時はみんなで分かち合う等、喜怒哀楽の表現を大事にしていますので、飾らず自然と慣れていくケースが多いです。
【先生の存在】
環境につきものなのは、先生とのコミュニケーションです。クラスにいる特定の保育者と一緒に生活を共にする事で、恐怖心が次第に取れ、愛着の形成に入っていきます。ですので、保育者の働きかけと言うのはとても大きなものです。
≪スキンシップ、言葉かけの嵐!≫
サンライズでは、お子さんと接する時は欠かさずスキンシップも取り入れています。挨拶の際はハイタッチやハグ等はもちろん、話を聞きながら手を握ったり、頭や背中をなでたり、抱っこをしたり。もちろん話す際の目線も大事です。当たり前の事かもしれませんが、脳の発達にはかなり効果的なんですよ。
オキシトシンという幸せホルモンが分泌し、ストレスを軽減したり、好奇心や学習効果がアップするとも言われておりますので、ぜひご家庭でも沢山取り入れて頂きたいですね。
【お友達】
今まで大人としか接する機会がなかったお子さんは入園してからお友達の存在に気付く事も少なくありません。最初はどちらかと言うと警戒心が強いですが、これも自然な反応。少しずつ一緒にいながら関わりを持ち、仲良く遊べるまでプロセスを要します。
≪遊び方の段階がある≫
2,3歳さんが入園して間もなく、
「お友達と遊べていますか?」
「お友達がいないようでかわいそう。」
というお声を保護者様からお聞きする事がありますが、それらはなかなか難しいことです。
2、3歳さんの遊び方の傾向としては、
<並行遊び(同じ空間で一人遊びをしている状態)>が多いですので、その同じ空間に一緒にいて不快ではない、リラックスできるでいるのであれば、それで十分な年頃です。焦らず発達段階を踏んでみて下さい。一緒に生活をすることで、お友達への意識や興味も芽生えてきます。
4,5歳なると、お友達と会話をしながら遊ぶ姿も見られてきますが、この頃はまだ自分のやりたいことを優先してうまく遊びが成り立たない事も多い、<連合遊び>が見られます。まだ自己抑制が芽生えていない為ですが、この経験を経て、5,6歳には、<協同遊び>という役割を持った友達との遊び方に進化していきます。
ただ、発達はかならずしも段階的ではなく、個人差もあり、行きつ戻りつなので、「行きつ」、「戻りつ」のなかに成長の目を見出し、サポートしていくことが大切です。
サンライズでは、年齢別で子ども達の遊び方をフォローしていきながら、異年齢での関わりも積極的に取り入れています。下のお子さんは上のお子さんを見て学び、上の子さんは下のお子さんを見て、援助の手を差し伸べる気遣いの心を育てる。喧嘩やトラブルの際には仲裁に入り、どうしてケンカになってしまったのかを紐解き、子ども達と解決するようにしています。これを経験したうえで友だちの気持ちに気付き、次への改善点を自然に学んでいきます。
こうした<非認知能力>を高める為にも、スキンシップ、先生、友だちの存在は不可欠です。
そして、これが今後の学習力の向上にも関わる事との事ですので、大切に扱っていきたいですね。