「五感への刺激」
皆様こんにちは。
爽やかな風が吹き木々や花のにおいを心地よく感じる気持ちの良い季節となりました。
「五感への刺激」が育脳にとって、とても効果的であるお話を先月の育脳お役立ちコンテンツの「育脳と外遊びの関係」についてお伝えさせていただきました。今月は「五感」についてさらに詳しく考えていきましょう。
まず「五感」とは...視覚(見る)、聴覚(聴く)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、触覚(皮膚で感じる)の五つの感覚のことです。赤ちゃんは生まれた時から「五感」をもち、その後様々な刺激や経験をして脳も体も成長しています。
サンライズキッズ保育園ではお子さんの心と体の健やかな成長を助長するべく篠原菊紀教授監修のもと育脳カリキュラムを取り入れています。
「育脳」とは脳のシナプスの生成がピークを迎える生後~3歳位までの間に様々な刺激を与えて脳を育てることを言います。この「五感」の中でも特に育脳にとってどこの感覚の刺激が効果的かお伝えさせていただきます。
◎視覚で刺激を与える◎
0歳の頃は視覚を意識して赤ちゃんが見て触れられるように玩具の用意をするのがおすすめです。玩具など目で追わせると好奇心や探求心が養えます。ハイハイが始まった頃には赤ちゃんは外の世界へ興味・関心を向けています。様々なことに好奇心が強くなる時期ですので、できるだけ自由な行動をとることが出来るように危険のないように側で見守りながら、お子さんが自分の頭で考えて行動することを尊重することが大切です。
人間の脳の神経には「ミラ―ニュ―ロンシステム」という細胞があり他人がとった行動を見て自分も同じ行動をとっているように感じる細胞です。親御さんが玩具の使い方を楽しそうに見せればお子さんも真似をして玩具で楽しく遊びだしてくれるでしょう。また、散歩や戸外で見る景色や人、動物等、様々な興味や関心につながるものが沢山あります。積極的に外の世界を見ることも脳の活性化にも大切だと思います。
◎聴覚への刺激◎
聴覚の発達に伴って言語理解の能力が飛躍的に発達を遂げるといわれています。
そこでサンライズキッズ保育園では絵本の読み聞かせの大切さについてお伝えさせていただいております。読み聞かせでは読み手である方に前頭前野が活発に働き、聞き手であるお子さんの脳では大脳辺縁系や側頭頭頂接合部が活発に働きます。前頭前野は思考やコミュニケーション、感情のコントロ―ルといった機能を司り、大脳辺縁系は喜怒哀楽を生み出します。側頭頭頂接合部は見えているもの、聞いているもの以上のものを想像する力にかかわります。お子さんは読み聞かせを通じて豊かな感情を養い「心の脳」が育つために役立ち、脳の活性化と語彙力、読解力の促進要因となります。親御さんの優しい声掛けと愛情たっぷり伝えてあげることで聴覚に心地よい刺激が与えられ脳の活性化にもつながります。
◎触覚への刺激◎
乳幼児は触ったり、舐めたりする触覚体験が脳の発達に欠かせません。
お子さんは生後、直ぐ母乳を吸うときに触覚を働かせています。人に触れるという皮膚感覚が働き、そこから他の感覚器官を刺激し様々な側面から感じるようになっていきます。また生後6か月頃から手、指を使って物を握ったりつかむ機能が発達し徐々に物をつまむことが出来るようになり触ったものの情報を組み合わせることで触感が発達していきます。触覚の発達なくしては運動機能の発達もないのです。さらに沢山のものや人との触れ合いを通して豊かな感情や好奇心を育むことに繋がっていきます。
◎最後に◎
見る、聞く、触れる...五感への刺激によってお子さんの脳の活性化、発達に欠かせません。しかし最も大切なことは親御さんの愛情でお子さんの心を満たすことで健やかな成長につながっていくことです。
最後までお読みいただきありがとうございました。また次月、育脳コンテンツをお楽しみいただけますと幸いです。