毎日園での言葉は英語ですが、日本の良いマナーや習慣は子ども達にしっかり伝えながら保育を行っています。例えば挨拶や食事などの基本的な生活習慣を身につけるのはもちろん、集団生活に必要なルールや協調性を学び、日本人の良さをかねそえた国際人に成長できるよう助長しています。
【あいさつ】
~あいさつは相手の目をしっかり見て、心をこめて
登園のあいさつは「Good morning!」 元気よく1日が始まります。またレッスン前には話している人の方を向くこと、これからレッスンをする先生に対して、そして一緒に学ぶお友達に対して、敬意をもってレッスンに臨みます。
あいさつを教えることは、単なるしつけや社会性のトレーニングだけでなく、
あいさつをおこなっているときの幼児の脳は前頭前野(ぜんとうぜんや)を中心に脳が活性化し、幼児にとって立派な脳トレとなっています。
生活の場面では自分の頭で「この場面ではこう言う言い方をしよう」「あの場面ならこれが適切」と、頭の中で過去の記憶や情報を引き出しながら答えていくのが脳のトレーニングになるのです。
【食事】
~食事のマナーを覚えるのも幼児にとっては立派な脳トレ
「いただきます!」という言葉には食べる事の楽しさや期待、
作ってくれた人への感謝の気持ちが込められています。とても良い言葉ですね。
しかし残念ながら日本語のようないただきますという表現は英語ではないので、
声をあわせて「Let’s eat!」で食事を始めます。給食を作って下さった調理員さん。作物を育ててくれた人、そして毎日栄養のある給食を食べられる喜びを感じながら姿勢を正し、食事を始めます。
「Feet on the floor」「Sit down nicely」と友だち同士でも確認し合いながら
食事中の姿勢、器を支える、肘をテーブルにつかないなど、
正しいマナーを身につけられるように指導します。
また鉛筆の握り方や、お箸の持ち方を学習しているときも筋肉のコントロールのかかわる運動野や、持った感じのフィードバックにかかわる体性感覚野のほか、
運動のプランニングや知的活動にかかわる前頭前野が活性化しています。
食事が終わった後のお片付けも大切なマナー。
ものごとにメリハリをつけていく活動は、
注意や行動の切り替えにかかわる脳の帯状皮質などを活動させ、集中力のオンオフを上手にします。
【協調性(ルール)】
~集団こそ脳トレの場
集団生活の良い事は、ルールの大切さを知る事、協調性や社会性を養う事だと言われています。
家庭で過ごしているときのような自分軸で活動するのではなく、
みんなで活動する時間、自由時間、決められた活動をする時間など、
メリハリつけた生活ができることも集団生活ならではです。
サンライズでは遊びの前に
「Happy, kind and Sharing」=優しい思いやりの気持ちを持てるとみんなが気持ちよく生活できるねと伝えています。
集団の中にいると、自分の考えだけ押し通すのではなく人の気持ちも考えなくてはならないし、我慢や、待つこと、譲ることが必要になる場面も多々あります。そういう時は
前頭前野を使うことが多いので、集団で生活していること自体、脳トレの環境であると言われています。