育脳カリキュラム:音楽と言語
お子様の習い事で、音楽と英語は今日も5本の指に入る人気がありますね。
子どもの臨界期を迎えるまでに様々な経験をさせ、能力を伸ばしたいという気持ちは欠かせないでしょう。お子様がなにより自ら楽しんで取り組んでいるというのであればそれは願ったり叶ったりな事です。
近年では、音楽と言語はとても強いつながりがあると言われています
その効果を皆様に是非ご紹介したいと思います。
【耳の力】
人間の聴力は、妊娠20週の頃の胎児の時から成長し、お母さんの心音や血流の音が聞こえています。生まれてからもすぐ敏感に反応することが出来、生後6か月には大人とほぼ同じ聴力が備わると言われています。また、英語のLとRの聞きわけが出来るとも言われているようです。両親が話しかけても反応しないのは、聞こえていないのではなく、反応の仕方が分からないだけです。そう考えると、音楽は早くて損する事はないですね!
人間の聴覚は5歳から12歳頃までが成長のピーク、遅くなると音の聞き分けの成長に限界が生じる事が研究でわかっています。それまでにいかにさまざまな音、音楽に、興味を持って関わるかで今後の聞く力を左右すると言っても過言ではありません。
言語の起源には二説あります。
①言語道具説:言葉(発音)を何かを伝える道具として発達してきた
②言語さえずり説:鳥が異性を引き寄せるために唄うさえずりが言語の起源だとするもの
リズム、音程に伝えるべき心があり、それも含めて言語だということ
脳で見れば、言葉の理解や発話にかかわる左脳にあるウェルニッケ野、ブローカ野を中心に考えるのが言語道具説的で、一方、言葉の強弱、ニュアンスにかかわる右のウェルニッケ相同野(相同野とは逆の脳の同じ場所という意味です)、ブローカ相同野も言語器官だと考えるのが言語さえずり説です。前者は棒読み的、後者は感情の乗った言葉ということになります。
両者もウェルニッケ野、ブローカ野、ウェルニッケ相同野、ブローカ相同野が人の脳にあり、あらゆる言語に対応できる基本メカニズムを持っています。過去のメカニズムがあらゆる言語を生み出し、幼児はどのような言語にも対応できる仕組みを脳に持ち、もちろん、あらゆる音楽を理解する仕組みも持っています。
その仕組みが環境によってたとえば日本語環境、ポップス環境に限定されていく為、この幼児期に複数言語や多くの音楽に触れることは子どもの可能性を増やします。
【音と言語の密接な関係】
音と言語には深い結びつきがあると言われています。
音を聴く事で脳の複数部分を活性化させ、情報伝達にをつかさどるシナプスの発達に有効で、音を聞き分ける力が発達すると同時に、言語の習得、処理能力が育まれるのです。
赤ちゃんのうちは自分の泣き声に始まり、ご家族の声や様々な音に寄って刺激され、徐々に自分の声の出し方を確立していきます。そして、周囲からの言葉かけから音を拾い上げ、繰り返して言葉になっていくのです。
したがって、音楽を聴くことも音の聞き分ける能力を育むのにとてもいい効果があり、早期英語教育にもいい影響をもたらします。
聴覚をうまく機能させられると、自然に日本語と英語の音の違いを聞き分けて発音を耳で覚える為、発音もとてもきれいになります。幼いうちにご家庭でも日本語、英語に限らず様々な音楽を聞いたり、一緒に歌ったりしながら楽しいと思える空間をつくって頂ければと思います。
【サンライズの英語教育と音楽】
サンライズの英語の環境には、必ず音楽がつきものです。特に2,3歳クラスのレッスンでは、音楽に合わせて楽しく英語で発話する機会を持つことに意識しながら取り組んでおり、ご家庭でもよく英語で歌う姿が見られると保護者の方々からお話を伺います。
こうして無理なく音を用いて言語を確立していくメソッドがここにあります。
又、身体を動かしながら音に触れるリトミックを実施し、音に合わせて瞬時に体を動かす訓練も楽しみながら行っています。ピアノや打楽器も手に取り、様々な音の違いやリズムに合わせて打つ事も学んでいます。
そして、ダンスレッスンも月1回実施しており、ポップな音楽に合わせて軽快に踊っています。
ここでも一番大切にしていることは、≪楽しいと思える、嫌いじゃない≫という気持ちの育みです。毎回お話している通り、押しつけて嫌がりながらの取組みは脳に良い効果をもたらしません。好奇心や探究心を刺激させながら日々楽しく取り組んでいきたいものですね。