「伝える力」を伸ばすために大切なこと|サンライズキッズ インターナショナルスクール

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「伝える力」を伸ばすために大切なこと

育脳お役立ちコンテンツ 2021.10.01

インターナショナルスクールの当校は朝登園してから降園まで、オールイングリッシュで保育を行っています。

まだ日本語もしっかり獲得していない年齢の子どもが通っている当校には「英語はどのぐらいで話せるようになりますか?」との質問が多く寄せられます。もちろん言葉の獲得には日本語と同じように個人差はあるものの、柔軟性の高い子ども達は大人のように文法を気にしたり、間違ったら恥ずかしいなど羞恥心もあまりないので、毎日良く聞く単語やフレーズなど、耳にした英語をそのまま繰り返していくうちに、段々と「使える英語(会話)」を獲得していきます。

 

0歳児で入園してきた子でさえも、遊んでいる最中に「It’s almost lunch time! Let’s clean up.」と声を掛けると、「Clean up time」と言ってお片付けを始めるまでリスニングの力は育っていくので、子どもの頭の柔らかさには驚くことばかりです。

その中でも特に大切にしていること、それは「伝える力」です。

子ども達が自分の気持ちや考えを言葉にして相手に伝える力が育つように、関わる大人は先回りして代弁しすぎず、子どもが話すチャンスをつぶさないように応答力を大切にしています。

 

例えば鼻が出ていることに気づき、自分でティッシュを取って拭いてみようとしている子がいた時に、「What do you want?」と尋ねると、「tissue」と欲しい物が答えられるようになるのが1歳ぐらいだとします。2歳児になると「Why do you want a tissue?」と大人側は鼻が出ているのは知っていたとしてもその理由を聞いてみます。

すると子どもは「Because I have a runny nose. Can I have a tissue please?」と言えるようになります。この日々の対話を続けていると、 「なぜかというと・・・」と筋道を立てて話す練習になり、対話によって語彙も増えていきます。

また理由まで伝えられた時は「今の言い方すごくいいね」「そんな事言えるの?」など大人が驚くと、子ども達は「もっと伝えたい!」と思え、安心して話している様子が伺えます。

ちょっとした言葉の使い方で、子どもの中にある「伝えたい気持ち」を引き出し、伸ばしていきたいですね。

 

こうしたトレーニングは知的活動の中核、前頭前野を鍛えることにもつながります。まだはっきりとは言い切れませんが、二つの言語でこのトレーニングを行うことが知的能力を高める可能性があります。実際バイリンガルの方が認知症になりにくいことが知られています。

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