イヤイヤ期との向き合い方|サンライズキッズ インターナショナルスクール

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イヤイヤ期との向き合い方

育脳お役立ちコンテンツ 2020.08.01

子育てを経験されている方は1度は必ず聞いたことがある、「イヤイヤ期」というワード。

2,3歳の時期によくみられる第一反抗期の事を言います。俗に言う<魔の2歳>です。

これは海外でも一緒です。英語では、”Terrible Two”とも言われています。

国は違っても、パパママの苦労は万国共通です。

今日は育脳の観点から、イヤイヤ期のメカニズムと対応事例をご紹介したいと思います。

 

【子どもの大きな成長の証!】

生まれてからちょうど2歳頃になると、今までの経験をもとに自分の意思や好き嫌いなどが芽生えます。イヤイヤ期は自分の気持ちを主張する人間としての<大きな成長>なのです。今までは手がかからなかったのに…。と思わず、是非「自分の意思を持てるようになったのね。」と少しでもポジティブにとらえてみて下さい!

 

【この時期はまだ我慢ができない】

イヤイヤ期にかんしゃくやぐずりが多い理由は、脳内の抑制機能を司る<前頭前野><帯状皮質>、<島皮質>が未発達の中、好き嫌いを二値的に決める偏桃体などはほぼ完成し始めるので、「こうしたい!」「やりたくない」という気持ちが止められず、イヤイヤ‼という現象につながります。子ども達も成長していくなかで実は脳内では様々な変化が起こり、葛藤しながら生活しているんですね。

 

【自分の気持ちを分かってもらえると落ち着く!】

子どもの行動一つ一つには、必ず理由があります。それを大人に分かってもらえると子どもはとても嬉しいものです。頭ごなしに「ダメ」と言うと逆効果になりますので、是非「○○が嫌だったんだね」「そうかそうか、そうしたかったんだ」等と受け止め、共感したりする事が大事です。例えばお友達をたたいてしまった場合でも、その行動の中に自己制御の芽生えを見つけることができます。一度叩いたなら、二度は叩いていないわけで、どうやって二回目を我慢したの?二度目我慢したのはえらいね!などと問いかければ、抑制の芽が育ちます。

いかに一貫して肯定的に子どもの言動を評価し、心の成長につながるかを大人も考えていく事が大切ですね。

 

【バリエーションは沢山!】

イヤイヤ期にどのように対応したらよいか?と疑問に思う方は多いかもしれませんが、大人に寄って対応も違えばその子どもによって結果も違います。正解がない分難しい場面もあるかと思いますが、是非根気強く試してみて下さい。

子どもは自分で決めたり、選択肢を与えられるととても嬉しく、満足した気持ちになります。大人だけで決めるのではなく、子どもと一緒に決める事も手段の一つとなるでしょう。

 

ここでイヤイヤ期によく見られる事例と、園でも行っている対応方法を少しご紹介します。

 

☆おもちゃを片づけられない

子どもの気持ち→まだ遊びたい、突然片付けろと言われて納得いかない。

<対応方法>

「長い針が数字の〇に来たら片付けよう」と遊ぶ前に時間を一緒に決めたり、「ごはんの時間だから片付けしよう」等と、次何をするかを明確にすると子どもも納得しやすい。又、大人の止めてほしいタイミングで止めていないと考えれば、そこで止められた事の立派さをほめると子どもも嬉しい。

 

☆お友達を叩いてしまう

子どもの気持ち→そのおもちゃを使いたかった、うまく言葉で表現できない

<対応方法>

伝えたかった言葉を代弁したり、共感したりする。

ただ、お友達を叩くと痛いし悲しい気持ちになることやとどうして叩くことがいけないのか具体的に説明する

一度だけ叩いたのであれば、二度も叩かなかった事を評価してあげる。

 

☆下の子が生まれてからいたずらばかりする

子どもの気持ち→ママに自分を見てもらいたくて注意を引いている、甘えたい、寂しい気持ち

<対応方法>

授乳や寝かしつけ等以外は上の子と積極的にかかわる時間を作る

子どもへ大好きな事を日々伝える。

「お兄/姉ちゃんでしょ、我慢しなさい」はNGワード!

どこかで我慢をしていたならば、そこをほめるようにする。

 

☆ごはんを意図的にぐちゃぐちゃにしたり、こぼす。

子どもの気持ち→おなかがいっぱい、ごはんが遊びの延長上になり玩具の様に楽しい

<対応方法>

「おなかいっぱいかな?」と食事を終わりにしたり、「ごはんが泣いてるよ」等と食べ物を粗末にする事がよくない事として伝える。次回食事をする前に「ぐちゃぐちゃにしないよ」などと約束をしてから食事を開始する。もし約束を守れたら、沢山ほめてあげるようにしましょう。「悪い子には鬼が来る」などと脅すのはNG‼

 

【一人の人間として対応する】

海外では、赤ちゃんのうちから一人部屋で寝たり、自分で考えさせる時間を日本より多く取る傾向にあり、子どもだからではなくきちんと一人の人間として向き合う姿がよくみられます。その為、かんしゃくを起こした際も、共感した上でタイムアウトという静かな部屋で一人にさせ、頭を整理させる時間を設けたり、子どもにどうしたらいいか質問する等の対応を取っています。又、それが不可能な場合、根気強くその理由をきちんと説明する事も多く、納得して我慢をする事へ導いていきます。一人の人間として対応するとは、その人の中にすでに正解があると信じることです。

 

正解は一つと決めつけず、是非いろいろな事を試してみて下さい。サンライズキッズインターナショナルスクールでも、先生に寄っても対応の仕方はそれぞれ違い、とてもユニークですよ!スタッフ間での教育ルールに一貫性を持ちつつ、臨機応変に子どもの意見に耳を傾けながら展開してみるなど、インターならではの思考力を高める保育を心掛け日々保育にあたっています。

「やってみたい」と思ったことはやらせてみたり、「やりたくない」と思ったことは無理強いしない、でも意図的な注意の引きはあまり触れずそっとしておくと諦めてついてきたりします。その中でも気持ちの切り替えに一役買っているのが、園で飼っているカメです。

カメを見てしばらくすると、落ち着いて活動にすんなり参加できるんですよ。

 

子育ては本当に大変な事と思います。でも言葉一つの工夫でイヤイヤ期をパパママ、子ども同士が気持ちよく過ごせるようになります。

是非、ご家庭でも参考になれば幸いです。

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