カリキュラム:遊び|サンライズキッズ インターナショナルスクール

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カリキュラム:遊び

育脳お役立ちコンテンツ 2019.07.01

あそびとは?

「子どもは遊びが仕事である。」とよく言われますよね。

遊ぶ事は、人間が成長する過程において絶対に欠かせない事です。

遊びには沢山の学習が詰まっています。遊ぶことで、脳の発達にも多大な影響を与えます。

是非小さいうちから様々な遊びを経験させたいところですね。

 

≪遊びは無限大!≫

遊びの際に欠かせないのが、おもちゃ

楽しそうでカラフルで、子どもの興味を引き付ける魅惑の固体です。今やユニークでかわいい様々な工夫された玩具を目にします。

手に取ってみたい!遊んでみたいという探究心を刺激され、好奇心を活性化させるおもちゃは、子どもがおもちゃを視界に入れた時点で脳内はドーパミンでいっぱい!自発的に手に取り、遊び方を経験して学びます。

また、遊びはおもちゃだけでなく、子どもの生活の中にさりげなく遊びはどこにでも転がっているものです。

道を歩きながらけんけんぱやグリコなどを楽しんだり、空き箱があればそれで何かを造ってみたり。

想像力を用いながら子どもの思いつきで遊びをどんどん発展させていく事は脳にとてもいい影響を与えます。

 

脳は出力依存性(覚えたものを確かなものにする力)を持ち、自発的な働きかけとその結果で、脳のシステムを高度化していきます。自発的な遊びは線条体のやる気の仕組みに支えられながら、運動野、海馬などに働きかけ、運動スキル知識を速やかに獲得していきます。特に幼児期に発達のピークを迎える脳部位は楽しさや価値判断にかかわる部位ですから、頭を使うこと、体を動かく事、人とかかわることが嫌いにならないような楽しい遊びの体験が重要です

ここでスキルや知識の獲得を第一目標にして、頭を使うこと、体を動かく事、人とかかわることにトラウマをつくってしまうのは避けたいところですね。

 

 

≪年齢に合わせた遊び≫

乳児

赤ちゃんは身体的な発達が著しい時期ですので、おもちゃも指先や全身を使える機能遊びがとても効果的です。人間は中心から末端にかけて成長していきますので、積極的に脳から末端へ指令を出すことが出来ます。五感を沢山刺激する遊びは、育脳の観点からもとても魅力的です。

又、シンプルで繰り返し遊べる事もとても大事です。大人と一緒に同じ遊びを楽しむことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、安心感や信頼関係の構築に繋がります。

0か月~12ヶ月:モビール、動くおもちゃ、オルゴール、おしゃぶり、ガラガラ、ソフトボールetc…

12か月~2歳:プルトイ、積み木、転がるおもちゃ、乳児用ブロック、ひも通し、お砂遊び、等

 

幼児

3歳を超えると、想像力や言語の発達、運動機能が向上し、より具体的な遊びが可能になります。空間認知力を高めるブロックや積み木を集中して取り組んだり、生活経験を見立てる事が可能になる為、おままごとは想像力を上げるいい機会です。そして、そのおもちゃを貸し借りする事で協調性や気持ちの抑制などの非認知能力、いわば人間力が培われます。自分で考え、思い思いに制作する事も創造性を広げます。おもちゃだけでなく、身近な物から遊びを発展できる環境作りもとても大事です。

 

2歳~4歳:ブロック、積み木、玉転がし、おままごと、お人形、三輪車、電車、シャボン玉

ブランコ、 滑り台、ストライダー、ボール遊び、シール遊び、お絵かきetc…

 

4歳~6歳:ビーズ、細かいブロック、パズル、ピタゴラ装置、人形遊び、はさみ制作、絵具遊び、

絵本作り、廃材遊び、自転車、縄跳び、鉄棒、鬼ごっこ、サッカー、ドッヂボール

ルールのある遊び、異年齢遊び

 

6歳~

成長すればするほどより複雑で難しいルールのある遊びを楽しみます。

ボードゲームやカードゲーム、テレビゲームもその一つですね。人と関わりを持ち、ルールを守りながら遊びを成立させる事が出来ます。又、運動機能も上がり、様々な遊具にも挑戦できるようになります。今まで得た遊びの経験が、学校で役立つ事も沢山あります。興味を持った事に対してとことん追求、研究する気持ちを是非尊重してあげて欲しいと思います。又、必ず遊びを通して、人との関わりが絡み、重要である事も忘れずにいたいところですね。

 

全体的に遊びに伴う脳の働きとしては、記憶や情報を一時的に保持し、あれこれ考え答えを出すワーキングメモリという機能にかかわる前頭前野、空間的位置関係の理解にかかわる頭頂連合野、言語活動にかかわる側頭葉などがあそびで活性化します。しかしこの活性化は線条体の発火に支えられているので楽しくないと意味がありません。

 

≪近代の遊び方の見直し≫

近年はメディアやネット社会の背景から、子ども達もスマホや動画などの視聴が多くなりました。これらは使い方によっては脳にも様々な情報を与え、いい刺激にもなります。他言語を取り入れる環境では特に動画の提供は効果的な手段です。

ただ、やり過ぎはやはり問題があります。あくまでメディアの情報は娯楽であり、受動的です。遊びは主体性を持って自発的に行動することが大事です。

この時代全くメディアを遮る事は困難ですので、うまくバランスを持って取り入れて行けるとよいですね。

 

育脳を監修して頂いている篠原教授よりゲームに関しての参考記事がございますので、是非ご覧ください。

https://higeoyaji.at.webry.info/201610/article_12.html

 

昔に比べ体を動かす機会が減り、統計によると、今の5歳児の運動能力が30年前の3歳児と同じなんだとか。運動する機会も多ければ多いほど機能も向上するというのは納得です。

遊びは子どもの学習、人間力の向上にはとても大事です。遊びもお勉強のひとつとして捉え、遊びに真剣に向き合ってみませんか?

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