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子どもの記憶力を伸ばすポイント「ワーキングメモリー」

育脳お役立ちコンテンツ 2020.06.01

子どもの記憶力を伸ばすポイント「ワーキングメモリー」

 

乳幼児期は、記憶力の発達が著しい時期です。

知識も何もないところから、言語や行動などあらゆるものを吸収していきます。

記憶力にも鍛え方があり、鍛えれば鍛えるほど、様々な事物をインプットすることが可能となります。

記憶力の容量の違いは、英語を習得していく上で、大きく影響してきます。

それでは、記憶力はどのように鍛えればよいのでしょうか?

今回は、子どもの記憶力を伸ばすポイント「ワーキングメモリー」についてお伝えします。

 

<将来の学習成績に影響するワーキングメモリー>

ワーキングメモリーを日本語訳すると「作業のための記憶」です。簡単に説明しますと、人間が考えごとをするとき、心の中で一時的に記憶や情報を保持し、組み合わせるなどして処理しますが、その能力のことを指します。

たとえば、私たちの「会話」は、相手の話を一時的に覚え、同時に話の内容から相手の意図を汲み取りながら、更に自分の意見も交えて進めていきます。

IQ(知能指数)が知的能力の判断基準として用いられていますが、その主要な要素がワーキングメモリーです。人になって巨大化した前頭前野がワーキングメモリーに強くかかわると考えられ、いわゆる「賢さ」の中核にワーキングメモリーの力があると考えられています。

 

<ワーキングメモリーを構成する4つの要素>

ワーキングメモリーは下記の4つの要素で構成されています。

(1)耳から入った情報を覚える「音韻ループ(音での記憶)」

(2)目から入った情報を覚える「視空間スケッチパッド(映像での記憶)」

(3)ビデオのように覚える「エピソードバッファ(音と映像で構成された記憶)」

(4)記憶領域(バッファ)を使いながら処理する「中央実行系(CPUのようなもの)」

たとえば「富士の山」を覚えるとき、「ふじのやま、ふじのやま、ふじのやま・・・」と音をループ状に繰り返して覚える場合と、「富士の山」という字面や富士山の映像を思い浮かべて覚える場合があります。 その両方で覚えるのがエピソードバッファで、エピソードバッファでの記憶が覚えやすいと考えられています。

何かを覚えるとき、耳と目の両方を使うといいでしょう。

 

<子どもの頃にワーキングメモリーを鍛える2つの方法>

(1)遊びの中でワーキングメモリを鍛える

どんな遊びにもワーキングメモリを鍛える要素を見つけることができます。たとえば「しりとり」では最後の言葉を記憶しながら、あれこれ言葉を検索します。「658」とか言って逆から言わせるのもワーキングメモリトレーニングです。「リトミック」では体の動かし方を見て記憶しながら再現します。サッカーで状況判断をしながらのプレーはワーキングメモリを鍛えます。ちょっと頭に記憶して、何かをする、そこを強調して繰り返すと、どんな遊びでも簡単にワーキングメモリトレーニングになります。

 

(2)絵本の読み聞かせを行う

絵本を読み聞かせている時、子どもは絵本の絵を眺めているだけではなく、お父さんやお母さんが読んでくれている言葉を、頭の中で映像化して理解していっています。これは記憶術で重要な要素であるイメージ化そのものです。そのため、絵本の絵を見せながら読み聞かせをすることも良いですが、お父さん・お母さんの言葉だけで物語を聞かせる「素話」もおすすめです。物語を途中でやめ、続きを作らせる双方向読み聞かせはIQアップに役立つことが知られています。絵本の中には、簡単な単語だけを使用している英語の絵本もあり、英語習得にとても効果的と言えます。

 

(3)運動する

幼児期の運動遊びはワーキングメモリの力や、抑制力を鍛えることが知られています。頭をよくしたいなら運動させることです。

上記3点は、ご家庭でも簡単に取り入れることが出来るものなので、是非お試しください。

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